中国語初心者コラムー発音の基本

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初めて外国語を学ぶ方にとって、中国語は時には難しく感じられることがあるかもしれませんが、諦めず、歩みは止めず、ゆっくりでも頑張っていきましょう!

 

中国について

中国には14億以上の人が住んでいて、56の民族が暮らす多民族国家です。その中でも漢民族は全人口の93%以上を占めています。

中国語のことを「汉语」と言いますが、これは漢民族の言葉を指しています。同じように別の言い方で「中文」とも言います。

 

普通话

 中国はとてつもなく広いため、一口に「汉语」と言っても多くの方言があります。中国語の方言はそれぞれ全く別の言語と言ってもいいくらいに発音や語彙に違いがあります。

例えばA方言を喋る人とB方言を喋る人では、まるでお互い外国語を喋っているかのように会話が成り立たないということもしばしばあります。

これを回避するため、1956年から中国全土で共通語として「普通话」が使われています。「普通话」は北京語音を標準語とし、北方語を基礎語彙とした現代の模範的な口語文の語法を基にしています。現在中国では学校教育はすべて「普通话」が使われており、外国人が学ぶ中国語もほとんどが「普通话」です。

 

繁体字と簡体字

 中国語はすべて漢字で表記されます。以前中国で用いられていた漢字は「繁体字」でしたが、漢字学習を容易にするために新中国(中華人民共和国)成立後の1950、60年代に文字改革が行われ、より簡略化された「简体字」を使うようになりました。

例を挙げると、  【 東―东 車―车 漢―汉 見―见 門―门 】  のような感じです。

 

ピンイン

 日本語を学ぶ時、まず始めに「あ・い・う・え・お」といった「ひらがな五十音」を学びますが、中国語では「拼音(ピンイン)」を最初に学びます。「拼音」は中国語の発音表記でローマ字が用いられていますが、日本語のローマ字とは発音の仕方が少し違うため注意が必要です。

さらに1つ1つの音節に「声調」と呼ばれる、音の高低を表すアクセント( ①  - ②  ˊ ③  ˇ ④  ˋ )が付いています。声調には4つのパターンがあるため、「四声」とも呼ばれています。

声調が違うと全く別の意味になるため、「拼音」は「声調」と共にしっかり覚えていきましょう。

 

このように同じ「li」の発音でも、二声は「梨」、三声は「すもも」、四声は「栗」というように、声調が異なるだけで全く別の意味を表します。きれいな発音ができても、声調が正しくできていなければ意味が伝わらなくなってしまいます。

 

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