中国赴任前コラム-春節の過ごし方

このコラムは、中国へ赴任される方にお勧めの情報・ノウハウを提供しています。

 

紅白を見ながら大みそかを過ごす習慣はありますか?中国の紅白と言えば、春晩といった春節聯歓晩会という大みそかしかない番組があります。伝統的な考え方として、春節は旧暦の12月30日~新年の1月15日までの16日間は、帰省し家族みんなで過ごすことが当たり前となっています。しかし現代社会では2週間以上仕事をあけることが不可能に近いため、12月30日の大みそかからの1週間だけが休日になるのが慣例となりつつあります。

春晩 chūn wǎn

春晩(chūn wǎn)は日本の紅白歌合戦のような大晦日の特別番組です。歌とダンス以外に、劇、雑技、小品(xiǎo pǐn コント)、相声(xiàng shēng 漫才)など、たくさんの出し物があります。春晩は1983年から始まり、もう35年になりました。除夕夜(chú xī yè)に家族でテレビを囲んで、話しながら観るのが風習です。春晩のコントでは、その年に流行した言葉を使って演じるのが特徴の一つです。またコントに使われた印象的な言葉が次の新しい流行り言葉になる場合もあります。

 

拜年 bài nián

「拜年(bài nián)」は新年の挨拶をすることです。昔は家の長者に向かって、地面にひたいをつけて拝み、「给您拜年啦gěi nín bài nián la」と言っていましたが、今は体を少し前へ傾いて礼をするぐらいです。それでも長者に健康と新年の幸運を祈る気持ちは変わりません。また、両親、親戚、兄弟などにも拜年をします。その際、長者、両親、年上の親戚からお年玉(红包hóng bāo)がもらえます。よく言うセリフは「给您拜年啦」(貴男/貴女に新年の挨拶をします)以外に、「新年好xīn nián hǎo」(あけましておめでとうございます)や「恭喜发财gōng xǐ fā cái」(財運が益々よくなりますように)などもあります。最近では、電話とメールで新年の挨拶をする人が増えています。

 

 

元宵节 yuán xiāo jié

元宵节(yuán xiāo jié)は旧暦の一月十五日です。「宵」とは古代の人がお正月に対する呼び名です。この日は新年の最初の満月の日で、春節の終わりを告げる節日です。元宵节は中国の伝統的な節日ですが、法定の祝日と休日(中国法定节假日zhōng guó fǎ dìng jié jià rì)にはなっていません。「元宵」は白玉ということも指し、その日に白玉団子を食べる風習があります。元宵节に提灯を飾って、鑑賞する風習もあります。また、獅子舞を踊る人たちもいて、もし家に踊りに来たら感謝と新年の挨拶として小金を渡します。

 

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