「北上するゾウ」を時系列で紹介してみた(6月6日現在)

中国雲南省シーサンパンナダイ族自治州に生息する「野生のアジアゾウの群れ」が北上を続け日本でもニュースになっています。

 

2020年3月、ゾウグループは保護区を離れ、突然北上を始めました。当初は16頭でしたが、北上しているうちに赤ちゃんゾウが誕生し合計17頭になりました。

 

2021年、ゾウは同省玉渓市に入ります。人里に入り民家のトウモロコシを食べ、畑を踏みつぶしながら北上を続けていきます。ここで農家に侵入して農民の酒を飲み酔っ払ってしまった2頭が脱落しました(彼らは南へ戻っていきました)。

 

ここで“北上旅行団”メンバー紹介をしておきましょう。

 

6頭の母ゾウ、3頭のオスの、3頭の若者、そして子ゾウが3頭。

誰と誰が家族なのか不明ですが、基本的に母ゾウがリーダーとなって進み、2頭のオスが警備を担当、子ゾウは真ん中にいて守られています。後ろを注意して歩く特別警備担当のゾウもいるそうです(※6月6日、1頭が脱落中)。

 

<5月>

5月に入ると、残った15頭は某県政府所在地の近くまでやってきて、民家を揺らしたり敷地にはいったりします。地方政府は人とゾウを守るため高速道路を封鎖しゾウの進行を優先させることにします。この頃、子ゾウが溝に落ちるハプニングもありましたが、お母さんゾウになんとか助けられました。また、別の子ゾウは農家で大量の酒粕を食べた結果、酔っ払って二日酔いになりグループから脱退して“個人旅行”を開始、多くのネットユーザーに心配されましたが、夜になって酔いが醒めた子ゾウは、無事“ツーリスト”に戻っていった、というハプニングもありました。

 

27日―市の中心まで到達。ゾウは悠々と道路を進み、この珍しい光景を撮ろうとスマホを向ける市民が集まり警察が出動する騒ぎとなりました。

 

しかしゾウ軍団はここで“やらかし”を沢山しでかします。農民がドアを開けてみるとそこにゾウがいて屋根の上に逃げたとか、貯蔵してあったトウモロコシや畑が食べ尽くされたとか・・・。カーディーラーに入っていったゾウは、店にあった2トンの水を飲み干します。

また車を弄ぶのが好きなゾウは、道路で47台の車を破壊しました。

このようにして412件の「悪事」を働き、842亩の田んぼをダメにし、680万元の経済損失が発生しました。

 

しかし最大の懸念は「ニンゲンに被害を与えないか」ということです。

幸いアジアゾウは性格がおとなしい遊び好きなゾウです。しかし彼らのような巨体では“遊んでいるつもり”でも踏みつぶされるかもしれないのです、やはりゾウは危険なのです。

 

31日―ゾウ軍団は玉溪市の近くまでやってきます。ここで上手く森林地帯に誘導できればいいのですが。