黄金周を終えた駐在員が、中国のコロナ対策に感じること

今年の黄金周(中国のGW)が終わりました。

データによると、今年の黄金周の中国国内旅行件数は約2億3000万件に上り、新型コロナのパンデミック前の水準を上回ったそうです。

この人だかりの写真を見ると、「レジャーというより、もはや修行では?」とも思ってしまいますが。

 

さて、こんなに観光地が”密“になろうと、中国はもうコロナの感染が爆発することはないでしょう。

 

ご存じのように、水際対策として中国に入国するには政府の指定したホテルでの2週間の隔離が義務付けられています(ホテルのバルコニーにも外に出られないよう網がかけられていました)。

 

この半年、隔離期間3回、現地に来てから3回、合計6回のPCR検査を受けました。イベントに参加するとか出張のたびにPCRの陰性証明を要求されるからです。

 

また先日、大学生とウイチャットをしていたところ、「今日ワクチンを打ってきたよ」と報告されました。中国では今、大学生がワクチン接種を始めているらしいのです。

6月末までに国民の4割にワクチン接種を完了するという政府の目標も順調に進んでいるようです。

 

日本にとってコロナがまだ対岸の火事だった昨年3月、中国は武漢市にコロナ専門病院である「火神山医院」を僅か10日間で建設しました。

「突貫工事」と笑いバカにした日本人も多かったと記憶しています。しかし24時間休むことなく進む工事はライブで放送され、国民はそれを応援し、人々の心はひとつになっていきました。

 

当時、コロナがあまり出ていなかった地域に住む友人さえ、「ようやく出勤が許されたけれど、昼は一人ずつ食べて、オフィスで話をするのは禁止。店は全部閉まっている」と言っていました。こんなことができたのは、もちろん中国が社会主義だということが根底にあります。

 

しかし、政府のコロナに対する取り組みを国民がその目で見て信頼したこと、そしてコロナウイスルに対し国と国民が同じ方向を向くことができたという点は、ひとりの日本人として実に羨まししいと感じてしまうのです。