「疲れると中国語が出てこなくなる」のはなぜだろう?

中国に駐在すると大都市でない限りは中国語を話さければ生きていけません。しかし、体が疲れていたりすると中国語を話すことが億劫になります。

お世辞にも中国語が堪能とはいえない私は、まず相手の話を集中して聞かなければ話の内容を途中で見失ってしまいます。話し手の訛りがキツかったりすると、「2を聞いて10を悟る」くらいの想像力を働かせなければ相手の話していることが分からないこともあります。

そして話すときも、頭の中にある小さな“単語の部屋”から、言いたいことに一番“近い”単語を探して引っ張り出し、それを積み木のように組み立てて相手に意思を伝えなければならないのです。

 

・・・書いているだけで疲れてきました。皆さんはそんな経験、ないでしょうか?

 

ですから、疲れていたり体調が悪かったりすると集中力が切れて、中国語脳は「思考停止」してしまうのです。中国語に対し「もう聞きたくない!」と耳を閉ざしてしまう感覚でしょうか。

語学はワインとは違って、寝かせていれば美味しく熟成するものではありません。反対に、どんどん蒸発し、不味くなっていってしまいます。

 

しかし逆に考えると、語学は努力すればするだけ伸びるのです。

ですから、毎日少しずつでも単語を覚えたり、短いヒアリングなどで耳を慣らしたり、できるなら教室やオンラインスクールで生の中国語に触れる、そういった毎日の積み重ねしかないと思っています。

 

いつか、自宅を出ていく時「さあ(中国語の世界に)行くぞ!」と気合をいれることなく、日本にいるときのように100%リラックスしている自分を目指して。