中国在住日本人のSNSで「中国人の友だちがほしい」というツイートを見かけました。現地での生活が落ち着いてきて、中国語が少し話せるようになってくると、「そろそろ現地の友だちがほしい」と思うものですよね。
本記事では、中国在住歴15年の”引っ込み思案”な性格の私が、現地での友だちの見つけ方・関係が長続きしやすいタイプ・現地で友だちを作るメリットの3点について、自分の経験をまとめていきます。
現地で友だちを作ると、こんなメリットが
あなたが中国人の友だちがほしいと思う理由はなんでしょう
か。私は「外国人の友だちがいたらカッコいい」という不純な動機でした。しかし、その思いは徐々に「中
国語が上手になりたいから」に、そして「友だちを通して、中国をもっと知りたい」に変わりました。
もちろん友情は利害関係ではありません、しかし、現地の友だちを作ることで得られるメリットがあります。
中国語の会話力・ヒアリング力がUPする
中国語力を上げたいなら、中国で友だちをつくりましょう。「会話が弾むか心配…」という心配はいりません!なぜなら、中国人は最初から自分のことを包み隠さず話したがるオープンな性格の人が多いからです。
ですから、会話のテーマについて悩む必要はありません。相手の悩みや打ち明け話を聞いて、意見を求められ必死に答えようとするうちに、中国語のヒアリング力・会話力が自然にアップします。
中国の伝統文化を体験したり、流行を知ることができる
「中国の伝統や文化を体験してみたい!」という人も、中国で友だちを作りましょう。中国人は仲良くなると、年中行事やイベントなどに積極的に呼んでくれるようになります。また、車を持っている人だと旅行に誘ってくれることもあります。
例えば、中国の伝統行事に参加できたり、地元の人しか行かないレストランに行けたり、中国で流行っていることがわかったり…、中国人の友だちができると、現地での生活がより一層充実します。
「人脈社会」の恩恵にあずかることも
中国人は、親しい人には融通をきかせ、無理なお願いを聞きいれます。それは、「多个朋友多条路」(友達が多いほど、活路やチャンスも多くなる)のことわざ通り、中国に “人脈”を重んじる文化があるから
です。
中国の友だちは、あなたの願いを叶えようと頑張り、あなたがピンContentチの時は労を惜しまず助けにきてくれます。
日本に戻ったあとに仕事を紹介してもらえる可能性だってあるのです。ですから、「中国語で仕事をしてみたい」と考えている方は、中国で友達を多く作り、できるだけ人脈を広げておくことをオススメします。
ただし、逆にいえば相手の頼みごとも聞いてあげる必要があるわけです。「ちょうどいい距離間」を大切にする日本人にとって、中国人との友情は少し重たく感じることがあるかもしれませんね。
中国人の友だちの探し方
中国にいても、自然に友だちが増える人がいます。しかし、残念ながら私はそのようなタイプではありませんでした。私のようなタイプは「中国人の友だちがほしいなあ」と家で待っていても、永遠に友だちはできないのです。
私のような人は、自分から積極的にアプローチしていきましょう。ここでは私が実践した方法を3つご紹介します。
紹介してもらう
誰かに事情を話して、友だちを紹介してもらいましょう。特にオススメは、あなたに部屋をあっせんしてくれた不動産屋に友だちを紹介してもらうこと。
なぜなら不動産屋の人脈はとても広いからです。彼女にとってあなたは大切な顧客なので、危険な人物を紹介される心配もありません。
SNSで知り合う
SNSの「友達募集」を利用する方法もあります。日本語を勉強中とか、日本留学の経験がある人で、日本人の友だちを探している中国人は少なくありません。私も現地でSNSを何度か利用しました。
イチオシのSNSは、中国版インスタグラム「小红书」です。”日本語”・”日本・友達”などの検索ワードを入れれば、たくさん情報が出てきます。
語学交換の相手が友人になることも
「中国語の練習相手」(※相手がプロの講師でなければ、”会話練習”にとどめておきましょう)を募集して、”お金を払って”会うチャンスを作るのも、「語学交換」を始めてみるのも友だちをつくる方法です。
なぜなら、そこから思いがけず、長く続く友情が芽生えることがあるからです。定期的に会うことで、自然に仲良くなれたら素敵ですね。
どんな相手を探すと関係が長続きしやすいか
やみくもに友だちを探そうとすると、長続きしなかったり、会話が弾まなかったりで上手くいかないことがあります。私はまさにそうでした。あとになって考えると、「自分にふさわしい相手を選んでいたら、違ったかもしれない」と思います。
では、どんな人と付きあうと関係が長続きしやすいか・早く仲良くなれるかについて解説します。
中国語ビギナーさんは、日本語が堪能な相手を探そう
「まだ中国語が話せない」という方は、無理せず日本語が堪能な相手を探しましょう。なぜなら、互いの言語がカタコト同士では会話は弾まないからです。
私はピンインと挨拶をマスターしたての頃に、現地大学の日本語専攻1年生とグループ交流したことがあります。「週に1度会おう」と約束したものの、カタコト同士で話はまったく盛り上がらず、結局2~3回会っただけで自然消滅してしまいました。
会っていて楽しくなければ、関係は長続きしにくいですよね。
環境や年齢が近い人とは早めに意気投合できる
自分と年齢や環境が似ている人を選ぶことをお勧めします。それは、国が変わっても考えや悩みは万国共通だから。同世代ならではの悩みを共有し、意見交換するうちにより早く友情が育ちます。
特にSNSで知り合う場合は、相手のプロフィールを吟味して、自分にマッチする人を探してみてください。
日本語を少し理解し、日本に興味がある人がオススメ
「日本のドラマが好き」とか「日本に行ってみたい」という人とは、共通の話題が作りやすいもの。そのような人は日本に好感を持っている場合が多いので、年齢差があっても親密な関係が築きやすいです。
また、日本語を聞いて理解できる人とは一緒にいて楽です。例えば、日本語で「そうだよね」と言えるだけで頭の緊張は解けます。それに、中国語で伝えきれない部分は日本語で話してもおおよそ理解してもらえますね。
ただし、相手があまりに日本語が堪能だと、会話が日本語オンリーになってしまいがちです。これでは「中国語力アップ」は望めません。
中国語が上達するために一番理想の相手は、「日本語を聞いて理解できても、日本語を話すのは苦手」という人です。
まとめ
私はまったく社交的な性格ではありませんが、中国で「友だち」と呼べる関係をたくさん築くことができました。楽しい経験をたくさんさせてもらったし、彼女たちに何度もピンチを救われました。
会ってもすぐに自然消滅してしまう人もいたし、失敗も数多くあります。しかし、国が違っても要は相性の問題。自分に合う人もいれば合わない人もいる。そう割り切って、上手くいかなかった時は「次いってみよう!」と切り替えて諦めないことが大切です。
そうすれば、帰国後もずっと続く友情を築くことができると確信しています。
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