思い立ったら即行動!駐在期間には限りがあるし、今のあなたは「周りにいるすべての人が中国語の先生」という恵まれた環境にいるのです。
中国語を学ぶ方法はたくさん。私は下記のほぼすべてを経験しました。私の失敗も交えながら、メリット・デメリットを挙げていきます。
2-1.大学で学ぶ
○各国の留学生と友達になるチャンスがある
○勉強のペースを作りやすい
○学生気分が味わえる
✖️中国の大学は遅刻・欠席に厳しい。数回で除籍になる大学も多い
✖️毎日、予習・復習をしないと授業についていけない
✖️定期的に試験がある。試験勉強は大変
⭐︎体験談
私はこれまで3つの大学に通いましたが、最後に通った大学は、通学時間が長くて大変でした。中国の大学は通常朝8時から授業が始まるため、体調を崩して学期の途中で行けなくなってしまいました。また、お子さんが病気がちで欠席が増え、大学をフェイドアウトしてしまった友人もいます。
大学で学ぶことは特別な体験で楽しいこともたくさんあります。しかし、それなりの覚悟が必要です。
2-2. 中国語教室で学ぶ
○自分の学びたいことを学べる(会話、試験対策など)
○グループか個人かを選択でき、仲の良い友人と一緒に受講することも可能
○時間変更ができるスクールも多く、一時帰国の際に融通が利く
○日本語ができる講師がいるスクールも多い
✖️自分に合ったスクールの見極めが難しい
✖友達と受講する場合、友達が一時帰国したりすると授業の進み具合が合わなくなる
⭐︎体験談
私が現地で最初に通ったのは中国語スクールです。まずは現地の生活に慣れることが優先だったので、友人と2人、週に2回のペースでした。お互いが一時帰国する時は授業のペースがずれてしまうので困りましたが、その間は臨機応変に「会話練習」に切り替えたりしながら、長く続けることができました。
2-3.家庭教師に学ぶ
〇外に出る必要がなく楽
〇比較的忙しい人向き
〇日本語ができる講師も多い
〇大都市でない(語学スクールがない)地域では便利
✖リラックスしすぎて「つい、講師と日本語でおしゃべりしてしまう」パターンも多い
✖費用が割高
✖地方都市では日本語があまり話せない講師も多い
⭐︎体験談
家庭教師に家にきてもらうことは大変楽ですが、リラックスしすぎて日本語でお喋りが弾んでしまい、実質の学習時間が短くなりがちでした。しかし、通えるスクールのない地方都市では家庭教師は便利です。しかし、「日本語が話せる講師」の条件をつけて探すと、教え方がプロフェッショナルでなかったり、質問に日本語で答えが返ってこなかったりということがありました。
2-4.語学交換で学ぶ
〇費用がかからない
〇語学交換を通じて、友達ができるチャンスがある
✖教えるプロではないことがほとんどで、上達が遅くなりがち
✖中国人の方が一般的に学ぶ意欲が強いので、日本語を話す時間が多くなることが多い
✖気軽に始められる反面、続けていくのに工夫が必要になる
⭐︎体験談
私は「語学交換は初心者向きの学習法ではない」と考えています。かつて私と日本人の友人グループは、日本語学科1年生だったメンバーと「週に一度、語学交換をしよう」ということになりました。結局、お互いにコスムーズなミニュケーションが取れず、すぐにフェイドアウトしてしまいました。
しかし、日常会話に不自由ない学習者にとってはオススメの学習法でもあります。私は日本人向け講師と語学交換をしましたが、タイマーをセットして1時間ずつスピーチの練習をしました。お互いに相手の文化に興味があるためか、良い友人関係をも築くことができました。
2-5.オンラインスクールで学ぶ
〇いつでも、どこにいても、学びたい時に勉強できる
〇レッスン時間や変更の融通が利く
〇対面レッスンでは出会えない優秀な講師や経験豊富な講師の授業を受けることが可能
✖キャンセルが簡単なため、モチベーションを保つ努力が必要
✖緊張感にかける恐れがある
✖講師の質がピンキリ
⭐︎体験談
中国語ビギナーの方は特に講師選びがとても大切だと思います。あなたは中国人に日本語を教えられますか?(私もチャレンジしたことがありますが挫折しました)。
かつて、費用の安さにつられて現地大学生とオンラインレッスンをしたことがありますが、なにを質問しても「凭感觉・(感覚で…)」という答えしか返ってこない経験もしました。
たとえ費用が割高になっても、発音や文法など、質問に的確に答えられる優秀な講師を探すことが重要なポイントです。
2-6.独学で学ぶ
〇費用がかからない
〇自分のペースで進められる
〇YouTubeやアプリなど、たくさんのツールから選べる
✖続けるモチベーションが保ちにくい
✖分からないことはそのままになる
✖発音でつまずくと命取り
⭐︎体験談
ある程度勉強してから独学で勉強するのは「あり」だと思います。しかし、発音を勉強するときは必ずプロ講師について勉強しましょう。発音を軽く見て適当に身に着けてしまうと、その後どんなに努力しても通じなくなってしまうからです。