日本語の母音は「あ、い、う、え、お」で5つの音ですが、中国語には6つの音があります。その中でも、【e】と【ü】の発音は日本語には無いため、ネイティブの先生の発音をしっかり聞いて、口の動きの形もよく見て、何度も何度も練習してみましょう。
発音の入門
1.単母音と子音
中国語は単母音6個、子音は全部で21個の音からなっています。
単母音:
【a】 ・・・ 日本語の「ア」よりも口を大きく開けて、はっきり発音しましょう。
【o】 ・・・ 日本語の「オ」よりも唇を丸く突き出して、「ウォ」と発音しましょう。
【e】 ・・・ 唇を横に引き、「エ」の唇で「ゥオ」と発音しましょう。
【 i 】 ・・・ 日本語の「イ」よりも口を横にぐっと引いて、「イ」と発音しましょう。
【u】 ・・・ 唇をすぼめて「ウ」と発音しましょう。
【ü】 ・・・ 唇を丸めて「イ」と発音しましょう。日本語の「イ」と「ユ」の中間の音です。
子音:
2、声調記号のつけ方
■ 声調記号は母音の上に付けます。2つ母音がある場合は「 a o e i u ü 」の優先度順に付けます。
例:
① 果汁(ジュース): guǒ zhī
→ guǒのuとoはどちらも母音ですが、声調記号の規則(優先度順)によって、oの上に付けます。
② 你好(こんにちは):nǐ hǎo
→ hǎoの場合、声調記号を付けるのはaが最優先のため、aの上に付けます。
■ 【ui】、【iu】のように、真ん中に省略された発音がある場合は後ろの母音の上に付けます。
※【ui (uei)】、【iu (iou)】は三重母音です。表記の時に真ん中の音を省略します。
例:
① 回家(家に帰る):huí jiā
→ huíの場合、h u(e)i と真ん中にeが省略されているため、その後ろのiの上に声調記号を付けます。
② 牛蛙(ウシガエル):niú wā
→ niúの場合、n i(o)u と真ん中にoが省略されているため、その後ろのuの上に声調記号を付けます。
3.表記規則
■ 三重母音の【uei】、【iou】は子音と結びつく時、真ん中の【e】、【o】が省略され【ui】、【iu】と表記します。発音するときは省略された表記ではなく、三重母音で発音します。
例: jiu → jiou / qiu → qiou 、 hui → huei / gui → guei
(※ 左側が表記するとき / 右側は発音するときの音)
■ 母音【ü】のある音節を書く時には、【ü】の前に「y」を加え、 ̈ を消します。
例: ü → yu
4.無気音と有気音
日本語には「 か、き、く、け、こ ・ が、ぎ、ぐ、げ、ご 」のような清音と濁音の区別がありますが、中国語にはこのような区別はありません。そのかわり中国語には有気音と無気音の区別があり、息の音を出すか出さないかで意味が変わってきます。
例えば、無気音の「bo (脖)」は「首」、有気音の「po (婆)」は「お婆さん」という意味になります。
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