発音基礎概念
1.中国語の音節
中国語は基本的に「漢字1字」が「1音節」です。1音節は「声調(音の高低)」・「 声母(頭の子音)」・「韻母(声母につづく部分)」からなっています。韻母はさらに介音と主母音と尾音に分かれます。
中国語は「拼音(ピンイン)」と呼ばれているローマ字で発音をつづります。
■ 介音と主母音の区別
・介音:i u ü ・主母音:a e o
韻母には2つあるいは3つの母音からなるものがあります。
2、声調
中国語には1つ1つの音節に「声調」と呼ばれる高低アクセントがついています。声調には4つのパターンがあるため、別名「四声」とも呼ばれています。
声調が違うと全く別の意味になるため、「拼音」は「声調」と共にしっかり覚えていきましょう。コツコツ地道に学習を続けていけば、よく使う語彙から徐々に覚えていけますよ!
① 第一声: mā ・・・ドレミファソのソの音で、高い音のまま真っ直ぐ「ma(マー)」
② 第二声: má ・・・下から上へ、ミからソに一気に音を上げる、「えぇ!?」のイメージ
③ 第三声: mǎ ・・・ドの音で、低いまま音を下げて少し上げる、ため息の「あ~あ」のイメージ
④ 第四声: mà ・・・上から下へ、ソから一気にドの音へ、カラスの「カァ!」のイメージ
3.軽声
標準語の中には四声の他に「軽く短く発音」する、「軽声」という声調もあります。拼音を書く時には声調の記号は付けません。(声調記号がなければ軽声で発音するということになります。)
例:
mā ma 妈妈: お母さん / tā men 他们:あの人たち ・・・ 第一声 + 軽声
bà ba 爸爸: お父さん / mèi mei 妹妹:妹 ・・・ 第四声 + 軽声
wǒ men 我们:わたしたち / nǎi nai 奶奶:お婆ちゃん ・・・ 第三声 + 軽声
1つの音節だけで軽声の場合もありますが、基本的には2つの音節からなる単語で後ろの音節が軽声になる場合が多いです。また、前に発音される声調によって、後ろの軽声の音の高さも少々異なります。
難しく考えず、前に発音した音から脱力して自然にポンと音を放つイメージを持つと良くなります!