2019年。
一人の日本人女性記者が今回の東京五輪にも出場している許昕・朱雨玲の両選手にインタビューしている動画です。
注目されているのは、この女性記者の中国語です。
この女性記者は、私なんかよりずっと聡明で素晴らしい方であることに間違いないのです。だから私が足を踏み入れることなど出来ない国際試合でインタビューができるのです。
動画を見てみると、たどたどしいながらも、彼女は中国語で質問を繰り返します。
しかし、いかんせん発音が・・・。
許昕・朱雨玲選手は何を質問されているか一切聞き取れず、困って互い目を合わせる始末。
この動画を見て、「この女性記者さんは独学で中国語を勉強したか、もしくは発音を疎かにする学校で中国語を勉強したのかも」と思いました。
「中国語で一番大事なのは発音」
中国語学習者なら誰しも一度は耳にしたことのある言葉です。が、正しい発音を身に着けることは独学では厳しく、または「ジャパニーズ中国語」に慣れていたり、面倒がってあまり発音を矯正しない先生についてしまうと、文法の知識だけついてこのように「実際には使えない中国語」になってしまう危険があるのです。
また、一旦変な発音が身についてしまうと、矯正することは難しいと聞きます。
実は私自身も発音の勉強が大嫌いでした。イーチャイナに入学して延々と発音の勉強をさせられ、嫌気がさしたことが何度もあります。でもこの動画を見て「ああ発音をしっかりやっておいて正解だった」とつくづく思いました。
HSK、中検を取ったところで、発音が正しくなければ中国語はただのお飾り、使い物にはならないのです。女性記者さんは、ここまでしっかり勉強されているのに実に残念なことです。
皆さんもこのような事態にならないよう、発音をしっかり教えてくれる学校と先生を選んでください。