中国語の勉強も中級に差し掛かると「成語の壁」にぶち当たる人も多いようです。私もその中の一人です。日本にも四字熟語はあるものの、中国のそれはケタ違いで多いのです。
例えば、先日コラムを書くとき使った資料の一部を見てみてみると。
那些牛娃、鸡娃的父母无不※眉飞色舞,※得意洋洋; 普娃、青蛙的爹娘,则不免※垂头丧气,※自惭形秽。对孩子教育抓得特别紧,相互攀比,※层层加码,近乎※走火入魔,颇像打了鸡血,形象的说法就叫“鸡娃”。
なんと、この短い段落の中に「6つ」も成語が出てくるのです!(※の箇所が成語)
さて、私は中国語の勉強を始めた当初「成語なんか使わないし、面倒くさいから覚えない」をモットー(?)にしていました。理由としては、「日本にも成語(四字熟語)はあるけど、若い人は普段あまり使わないし、中国もきっと年配の人だけが使うのだろう。」と勝手に決めつけていたのです。
その後やや長い文章を読むようになると(そして中国のドラマを見るようになると)、はじめて老若男女関わらず、みんながバンバン成語を使っていることに気づいたのです!つまり、成語の意味を知らなければ会話も文章も意味が理解できないのです。
ああ、あの頃の自分に「出てきた成語は必ず覚えておくように」と言いにいきたいです。
そんな文化なので、中国の子供は幼い時から授業で死ぬほどの数の成語を覚えます。例えば作文も成語を使うことで点数がアップするのだそうです。
友人のお子さんは、4歳の時に何か気に入らないことがあったのでしょうか、「我要“离家出走”」(家出する、の成語)と言って家を出て行ってしまったことがあるそうです。中国では4歳の子供でさえ成語を普段の会話に使うのです。もちろん、オシャレな女子もアイドルも、みんな会話の中で成語を使います。
中国語の勉強を始めたばかりの皆さん、私のように後で泣くことがないように、テキストに出てきた成語は必ず覚えましょう。
成語を制する者は中国語を制す、なのです!