2014年年末発表会・中上級作文「最優秀賞」

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今年我最感动的事

作者:水谷康男

 

我们看电视的时候,在世界新闻里常见报告人在各国政府建筑面前拿着麦克风讲话。最频繁看见的背景就是世界大国的政治中心:中国的天安门、美国的白宫和俄国的克里姆林宫。所以我想早晚要把这些地方都去参观了。
中国的天安门呢,我08年北京奥运会的时候已经看过了。可是到今年我还没看过美国的白宫和俄国的克里姆林宫。特别是俄国的话,我年轻的时候,世界被分为自由主义和社会主义两大阵营,双方对峙,所以铁幕里的红场是很难去的地方。
今年八月去欧洲的时候,恰巧有个机会。在莫斯科转机时,在那儿要等候七个多小时。我幸好有俄国的过境签证,所以难得趁这个机会,我入境俄国,坐高铁,倒了两次地铁,到达了红场。红场的马路非常宽阔,路边的建筑,比如:历史博物馆、克里姆林宫、列宁墓、圣西里升天大教堂都很高大。红场真不愧是国际共产主义运动的中心,就是说前世纪世界一半儿的核心。我太感动了!
俄国给我留下的最深刻的印象就是“地铁”。因为东西冷战时代的苏联,修筑地铁的目的不仅是为人民提供交通工具。更主要的目的是,开战而核导弹飞来的时候,领导人在这儿避难,保护他们的生命。所以地铁站设置的场所在地下几百米。到地铁站必须坐电动扶梯。这个扶梯很厉害。构造坚固,速度很快,有点昏暗,广告很少,所谓社会主义时代的文化遗产。跟我每天坐的名古屋地铁完全不一样。我坐那扶梯的时候,感觉像坐前往地狱的阶梯。体验这种不同的文化也是海外旅游的乐趣。

 

日本語版
テレビを見ていると、報道陣が各国政府の建物の前でマイクを手に世界のニュースを報告する場面をよく目にします。そのような場面で最もよく登場するのが世界政治の中心地、中国の天安門、アメリカのホワイトハウス、そしてロシアのクレムリン宮殿です。私は一度でいいからこれらの場所を訪れてみたいと思っていました。
中国の天安門は2008年の北京オリンピックの時に既に見る事が出来ました。しかし今に至るまで米国のホワイトハウスとロシアのクレムリン宮殿はまだ見る機会がありませんでした。特にロシアについて言えば、若い頃、世界は自由主義と社会主義の二大陣営に分かれて双方が対峙しており、日本人である自分にとって反対陣営に属する、いわゆる「鉄のカーテン」の中に位置する赤の広場は決して簡単に観光に行けるような場所ではありませんでした。
今年8月にヨーロッパ旅行をした時、良い機会に恵まれました。モスクワで飛行機を乗り継ぐ時に、空港での待ち時間が7時間以上もあったのです。幸いロシアの乗り継ぎビザを持っていましたので、この機会を利用してロシアに入国し、急行列車に乗り、更に地下鉄を乗り継いで赤の広場にたどり着きました。赤の広場の道路はとても広く、両側にならんだ国立歴史博物館、クレムリン宮殿、レーニン廟、聖ワシリイ大聖堂等々はとても巨大な建物でした。さすがに国際共産主義運動の中心地、20世紀世界を二分した勢力の拠点として名に恥じないものだと感心し、とても感動しました。
ロシアで最も印象に残ったのは「地下鉄」です。東西冷戦時代のソビエト連邦では、地下鉄建設の目的はただ単に人民に交通手段を提供するだけの物ではありませんでした。さらにもっと重要な目的は、もし戦争になって敵国から核ミサイルが飛んできた時、指導者をそこに退避させて、命を守る為の防空壕でもありました。だから地下鉄の駅は地下数百メートルの場所に設置されており、駅までは長いエスカレータで下りなければなりません。このエスカレータは強固な構造で、スピードも速く、照明は薄暗く、広告も殆んどない、いわゆる社会主義時代の文化遺産とも言えるもので、私が名古屋で毎日乗っている地下鉄とはまったく別物だと感じました。そのエスカレータに乗った時は、あたかも地獄行きの階段を下りるような感覚に襲われました。このような異文化体験も海外旅行の楽しみのひとつだと思います。