中国赴任前コラムー中国人の就職観

このコラムは、中国へ赴任される方にお勧めの情報・ノウハウを提供しています。

 

今の企業はいい人材を確保するために、いろいろアピールをしています。

「不加班(bù jiā bān)」(残業がない)、「双薪(shuāng xīn)」(年末ボーナス)、「包吃(bāo chī)」(食費負担)、「包住(bāo zhù)」(寮費負担)などなど…。「应届毕业生(yīng jiè bì yè shēng)」(新卒生)は、仕事を探す時に、給料以外にも考えるべき要素が増えてきています。

 

招聘zhāo pìn

「招聘zhāo pìn」は人材募集ということです。形式としては、日本にもあるようなチラシ・ラジオ・テレビ・新聞・雑誌・インターネットなどです。また、「校园招聘会(xiào yuán zhāo pìn huì)」といった日本の「学内企業セミナー」にあたるものもあります。「校园招聘会」では新卒をとるため、業務経験がない新卒生が将来入社した時に必要となる人材育成の費用が高くなります。しかし、新卒生は若く学習能力も高いため、適応性が良いとされ、近年「校园招聘会」がますます企業と学生に重視されています。また「校园招聘会」は学生たちにとっても学内で行われるため、交通費がかからず時間の節約もできて、いい就職活動の手段となっています。

 

 

跳槽tiào cáo

「跳槽(tiào cáo)」は転職ということです。理由はいろいろあります。自ら創業するため、新しい業界に挑戦するため、高い給料を手に入れるため、人間関係がよくないため、などなど。「跳槽」という社会現象は中国の若者の間に広く存在しています。今の仕事を次の踏み台として、経験を稼ぐと考えている人が少なくありません。そのため、日本と違って企業側も若者の転職が日常茶飯事と認識しています。しかし、「重視されていない」「上司と話が通じない」など仕事上の不満が理由とする「跳槽」はやめたほうがいいです。自分から努力して変えてみないと、次の会社に行っても、同じことになる可能性があります。

 

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