友達ができなくても大丈夫。ひとり行動が苦手な私が“ぼっち”でも上海生活を楽しめた理由

初めての帯同生活を控え、異国の生活に不安を感じると同時に、日本人社会でうまくやっていけるか心配されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「もし友達ができなかったら、上海生活は楽しめないかな?」。そんな風に身構える必要はありません。なぜなら、ひとり行動に向いていない私でも、上海生活をじゅうぶんに満喫できたからです。
友達のいない私は、なぜ上海を楽しめたのか

1 交通が便利
上海は“方向音痴”の私に優しい街でした。地下鉄網が発達していて、それに乗ればどこにでも行くことができます。また、町で道に迷ってもすぐにバス停が見つかるのです。「絶対に我が家に戻ってこれる」。その安心感は臆病な私を自由にしてくれました。
どこかへ行きたくても、突然帰りたくなっても自分の気持ち次第。上海に網の目のように張り巡らされた交通網は、私にとってとても頼もしい“パートナー”でした。
2 人懐こい上海人

国際都市の上海には様々な国の人たちが住んでいます。そのためか、上海人は外国人を自然に受け入れてくれます。たとえ現地に友達はいなくても、街で見知らぬおばあさんと一緒に「かわいいね~」と猫を愛でたり、カフェの店主さんと一言二言、会話を交わしたりすることができます。ちなみに私は中国語の発音が悪いので、すぐに外人だと悟られていたはず(笑)。
このように、上海では名前も知らない、だけど人懐こい人たちとの“一期一会”がたくさん転がっています。
3 展覧会やイベントが多く、散歩に最適な街

上海では大小様々な展覧会が年間800近くも開催されているそうです。スマホに「小红书(xiǎo hóng shū)」(※中国版インスタグラム)をダウンロードして、「上海 〇月 必看」などで打ち込めば、心惹かれる情報がたくさん出てきます。中国語がわからなくても、写真や漢字で直感的に探すことができるはずです(※今年以前のイベント情報が含まれることもあるので、年号のチェックをお忘れなく)。

興味があるイベントを見つけたら、勇気をもって出掛けてみてください。きっと日本では出来ない体験がまっていることでしょう。
また、上海には旧租界エリアの歴史的建築やプラタナス並木が残る街区が多く残っていて、そこを散歩していると、まるで自分がヨーロッパを歩いているような気分になったものです。歩けば歩くほど、新しいものと古いものが混在する上海に魅了されると思います。
4 ひとりの食事も、トイレも心配いらない

「中国はトイレが心配」と言う方もいますが、今では状況が変わってきています。上海にはショッピングモールが山ほどあって、街歩きの途中でトイレに行きたくなっても安心。トイレも清潔に保たれています。外にある公共トイレでさえずいぶん綺麗になりました。ただし念のため、外出時にはポケットティッシュを持っていると安心です。
また、私は日本でもひとりで食事をするのが苦手なタイプですが、中国ではフードコートで食べたいものを見つけてメニューをスキャンするだけで「注文から支払い全てが完了」するので助かりました。「今日は店員さんとも会話したくないな」という気分の時も、このシステムのおかげでひとりで食事をするハードルがぐっと下がります。
友達は、いてもいなくてもいい

私は決して友達を作ることを否定しているわけではありません。海外駐在は、大人になって友達を作ることができる絶好のチャンスでもあります。しかし、選択肢は他にもあります。
寂しくなったら日本にいる友達と連絡を取ればいいのです。例えば、私には建築に興味がある友達がいるため、上海の歴史的建物の写真をスマホで撮って彼女に送ることも、出不精の私が外に出るための大きなモチベーションになっていました。
もし気の合う友達ができなくても、上海はおひとりさまで十分楽しめる懐の広い街です。いずれ日本に帰国する日が来ます。だからこそ「早く友達を作らなきゃ」とプレッシャーを感じて過ごしてしまうだけではもったいない。
上海はひとりで行動することが苦手だった私に、「ひとりでいることの自由や楽しさ」を教えてくれました。異国での生活が、あなたにとっても、まだ見ぬ自分に出会える素晴らしい時間となりますように!